「体験」から本番へ|自動売買の全体構成を理解するための事前ガイド(受信サーバー・Kabu API・Slack)

🔄 無料記事で試した「体験くん」は実運用では利用できません

前回の無料記事では、TradingView から送られた Webhook 通知を 実際に受け取ってみる体験用のプログラム「体験くん」を使いました。

👉 体験くん(通知体験)って何?という方はまずこちら

これは通知の仕組みを体験するには最適ですが、実際の自動売買を行うには機能が足りません。
本番運用では「受信サーバー」と呼ばれるより本格的なプログラムが必要になります。

さらに、自動売買に必要な環境(証券口座、Kabu ステーション、API 連携)を整える必要もあります。
この記事では、以下の内容を丁寧に解説していきます。

この記事でわかる事

  • 「体験くん」と本番運用環境の違い
  • 自動売買システム全体の構造と流れ
  • 主要な連携要素(TradingView、API、Slack)の役割と連動を把握できる
  • kabu ステーションと Kabu API の初期設定手順
  • 本番運用に必要なプログラム「受信サーバー」の全体像

このステップで全体像がつかめれば、「次以降のステップで実際に作る」準備はバッチリです!

🏦 まずは証券口座を準備しましょう

受信サーバーは、通知を受け取ったあとに、証券会社の API「Kabu API」を通じて株の注文を出します。
つまり、証券口座がないと始められません

まだお持ちでない方は、下記リンクから口座開設をお願いします。(当サイトのアフィリエイトリンクです)

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📋 TradingView は 「体験くん」の設定をほぼそのまま再利用できます

これから説明する内容は、TradingView でアラートを作る手順です。 基本の操作はシンプルで、難しいことはほとんどありません。

本番運用で変更するポイントは、以下の2つだけです:

実際に違うのは以下の 2 点だけ:

  • Webhook の URL を「受信サーバー」のものに差し替える
  • メッセージの内容(JSON)を本番用に調整する

通知を出す条件やアラートの設定方法自体は変わりません。
さらに、銘柄・ロング/ショート・ロット数なども TradingView 側で指定可能です。

webhook のメッセージ例

たとえば、TradingView のアラートメッセージは以下のように JSON 形式で指定できます:

{
  "symbol": "8306", // 銘柄コード(例:三菱UFJ)
  "qty": 100, // 株数(ロット)
  "cashMargin": 2, // 1: 現物, 2: 新規信用, 3: 返済信用
  "frontOrderType": 10, // 成行
  "side": 2 // 1: 売り, 2: 買い
}

つまり、売買判断は TradingView 側で完結し、受信サーバーはその指示に従って注文を実行するだけの役割になります。

📦 受信サーバーとは?(本番用プログラム)

自動売買を本番運用で動かすには、“体験くん”と似た仕組みを、今度は自前で用意する必要があります。