🧩 【初心者向け】マルチタイムフレーム分析(MTF)でトレード精度を上げる方法
「日足では上昇トレンドだけど、分足では押し目になっている」
そんな 時間軸ごとの相場のズレ を理解すると、トレード判断の精度がグッと上がります。
これが マルチタイムフレーム分析(MTF 分析) です。
💡 MTF 分析は
「大きな時間軸で方向を確認しつつ、短い時間軸で精密な
エントリー
」 する方法です。
👥 この記事は誰向け?
- 「日足では上昇トレンド、分足では逆方向に動く」など迷う人
- 精度の高いエントリーを短期で狙いたいトレーダー
- 複数時間軸を効率的に管理したい初心者〜中級者
📖 この記事でわかること
- マルチタイムフレーム分析の基本概念
- 大きな時間軸と小さな時間軸の使い分け
- トレンド・押し目・戻りの判断ルール
- TradingView Pine Script での MTF 分析例
📺 この記事の概要は、下記の動画でもわかりやすく解説しています!
💡 現在チャンネルはリニューアル中です。近日、新しい動画・キャラクターで公開予定!
マルチタイムフレーム分析(MTF)とは?|時間軸ごとのトレンド判断
- 大きな時間軸(例:日足) → トレンド方向を把握する
- 小さな時間軸(例:分足) → エントリーポイントや押し目を精密に探す
✅️ 例:日足で上昇トレンド → 分足で押し目を狙って買う
時間軸の選び方
| 時間軸 |
主な用途 |
| 日足 |
中長期トレンドの把握 |
| 4 時間足 |
中期トレンド、押し目・戻りの確認 |
| 1 時間足 |
短期トレンド、精密なエントリー |
| 5 分足 |
デイトレードの細かい判断 |
MTF 分析のポイントは 「大きな方向性に沿った小さな時間軸の動き」 を捉えることです。
MTF 分析の基本ルール
| パターン |
条件 |
エントリー |
| トレンド方向に沿った押し目 |
日足上昇トレンド & 分足押し目 |
ロング |
| トレンド方向に沿った戻り |
日足下降トレンド & 分足戻り |
ショート |
| ブレイク順張り |
小時間軸で水平線突破 |
順張り |
| レンジ逆張り |
小時間軸で日足レンジ内反発 |
範囲内売買 |
⚠️ 注意点:短い時間軸で逆方向の動きが出ても、大きな時間軸の方向性に沿うことを優先する
🧩 日足 SMA を使った具体的な MTF 利用例|押し目・戻りの精度向上
MTF 分析の基本は 「大きな時間軸で方向性を把握 → 小さな時間軸で精密に
エントリー
」 です。そのため、単純に短期足だけを見ても、全体のトレンドを見誤る可能性があります。
利点:
- 大きな方向性(上昇/下降トレンド)を把握できる
- 分足や 1 時間足の押し目・戻りが大きな流れに沿っているか確認可能
- MTF 分析の「基準軸」として機能
💡 原則:大きな時間軸 → 小さな時間軸 の順でトレンド確認
🧩 簡易多因子戦略で MTF をさらに強化|日経 225 連動+ SMA
複数因子(銘柄 SMA +日足 SMA + 225SMA)を組み合わせて信頼度の高い
エントリー
を作る方法
目的:日本市場全体(代表指数)のトレンドを把握
- 個別銘柄だけで判断するよりも「市場全体の地合い」を把握できる
- 銘柄が指数に連動する場合、反発・ブレイクの信頼度が上がる
- 複数因子(自銘柄 SMA +日足 SMA + 225SMA)で精度の高いサインが作れる
✅️ 具体的な例
- 日経平均が上向き
- -> 該当株の現在価格が 日足 SMA より上
- -> 分足等カレント足で押し目
- -> ロングエントリー
💡 多因子戦略とは?
複数の条件や指標(因子)を組み合わせて、売買判断の精度を上げる手法です。
- 例 1:時間軸の組み合わせ
日足でトレンド確認 + 分足で押し目や戻りを狙う
- 例 2:市場全体との連動
自銘柄の動き + 日経 225 のトレンド
- 例 3:複数指標の組み合わせ
SMA, 出来高, ボリンジャーバンドなど
✅️ ポイント:1 つの指標だけに頼るよりも、複数の因子が同じ方向を示したときの方が、反発やブレイクの信頼度が高まる
🧩 TradingView での MTF + 日経平均 分析例(Pine Script)
【Pine Script】 MTF Analysis + Multi-Factor Filter(複数時間軸分析 + 簡易多因子フィルター)
- request.security で別時間足の価格情報を取得可能
- 日足のトレンドに沿って分足でエントリー判断
- MTF 分析はインジケーターや水平線と組み合わせるとさらに効果的
//@version=6
indicator("MTF Analysis + Multi-Factor Filter", overlay=true)
// === 1. 現在足のデータ ===
shortMA = ta.sma(close, 25)
plot(shortMA, color=color.blue, linewidth=1, title="短期MA25")
// === 2. 日足の終値とSMA25 ===
dailyClose = request.security(syminfo.tickerid, "D", close, gaps=barmerge.gaps_on)
dailySMA = request.security(syminfo.tickerid, "D", ta.sma(close, 25), gaps=barmerge.gaps_on)
plot(dailyClose, color=color.orange, linewidth=1, title="日足クローズ")
plot(dailySMA, color=color.purple, linewidth=2, title="日足SMA25", style=plot.style_line)
// === 3. 日経225マイクロ先物(日足) ===
nk225Close = request.security("NK225MC1!", "D", close, gaps=barmerge.gaps_on)
nk225SMA = request.security("NK225MC1!", "D", ta.sma(close, 25), gaps=barmerge.gaps_on)
// overlayだと金額差でグラフ表示が厳しいので別paneなどを検討がおすすめです。
// plot(nk225Close, color=color.red, linewidth=1, title="日経225 日足クローズ")
// plot(nk225SMA, color=color.red, style=plot.style_line, linewidth=1, title="日経225 日足SMA25")
// === 4. 簡易多因子サイン ===
// 全部上抜きで買いサイン
bullish = close > shortMA and close > dailySMA and nk225Close > nk225SMA
// 全部下抜きで売りサイン
bearish = close < shortMA and close < dailySMA and nk225Close < nk225SMA
plotshape(bullish, title="強気サイン", location=location.belowbar, color=color.green, style=shape.triangleup, size=size.small)
plotshape(bearish, title="弱気サイン", location=location.abovebar, color=color.red, style=shape.triangledown, size=size.small)
💡 コードや戦略はあくまで学習用のサンプルです。
実際の利益や成果を保証するものではありません。
必ず
バックテスト
などで検証の上、ご自身の判断・責任で戦略に取り組んでください。
👉️ バックテストで戦略評価・戦略設計
🧩 MTF 分析を使ったトレードのまとめ
- 大きな時間軸で方向性確認 → 小さな時間軸でエントリー
- 分足や 1 時間足の押し目・戻りを狙うことで、リスクを抑えた精度の高いトレードが可能
- TradingView Pine Script を使うと、自動で複数時間軸を監視してアラート通知も可能
🧩 関連コンテンツ(学習・活用リンク)
単体の指標だけではダマシも発生します。
複数指標を組み合わせることで、
エントリー
や利確の精度を高める方法を体系的に解説。
高度な
テクニカル指標
を使っても、検証せずに運用するのは危険です。
勝率
や損益、リスク管理の精度を確認して、より確実な手法へブラッシュアップ。
アラートや Webhook を活用して、自動で取引や通知を実行できます。
手動管理の手間を減らし、安定した運用環境を構築するステップを紹介。
コメント
@管理人
質問・リクエスト・感想など、気軽にコメントしてください
※ コメントへの個別返信は行っておりません。
すべてのコメント・ご質問は必ず拝見し、コンテンツ改善の参考にさせていただいています。
限られた時間を「より正確で役立つ情報の発信」に集中するため、何卒ご理解ください。