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本シリーズでは、VWAP、VPVR、SMC、ワイコフなど主要テクニカル指標を整理して紹介しています。 各指標の特徴や押し目・戻り目の考え方、TradingViewでのチャート活用例をまとめており、 初心者から実践者まで、自分のトレードに応用できる情報を効率よく確認できます。
「価格は 出来高 と市場心理の相互作用で動く。」この視点から、相場で注目すべき価格帯を把握するために便利なのが、VPVR（Volume Profile Visible Range） です。
VPVR を活用することで、価格が滞留したゾーンや急速に通過したゾーンを視覚的に確認でき、トレンドの転換点や仕掛けポイントを高精度で判断できます。
💡VPVR とは？ 指定レンジ内の価格帯ごとの 出来高 を可視化する インジケーター 。
出来高 が多いゾーンは「大口が滞在した価格帯」、 出来高 が少ないゾーンは「価格が一気に通過したゾーン」を示します。
VPVR は TradingView や各種プラットフォームで利用できるツールで、価格帯ごとの 出来高 分布を把握することが目的です。
💡 要点 VPVR は「価格 × 出来高 × 滞留ゾーン」
※一般的な 出来高 × ローソク足 (時間帯)とセットで表示されますが、VPVR は価格帯ごとの 出来高 に注目する手法です。
VPVR では、以下のような価格帯が注目ポイントになります。
| ゾーン名 | 意味合い | 戦略上の考え方 |
|---|---|---|
| HVN（High Volume Node） | 出来高が集中して滞留したゾーン | 大口がポジションを作ったゾーン、サポート／レジスタンスになりやすい |
| LVN（Low Volume Node） | 出来高が少なく急速に通過したゾーン | 価格が早く通過するゾーン、ブレイクや抜けに注意 |
| POC（Point of Control） | 出来高が最も多い価格帯 | 大口の中心価格、大きな注目ゾーンとして意識 |
💡HVN / LVN の補足 HVN は「 出来高 が集中した滞留ゾーン（買い集め・利確）」、LVN は「 出来高 が薄く抜けやすいゾーン（買い上げ・売り崩し）」と考えると直感的です。
VPVR で 出来高 を把握し、TPO（Time Price Opportunity）で時間の滞留を確認すると、「時間 × 出来高 」の両面から注目価格帯を分析できます。
| シナリオ | VPVR の特徴 | TPO の対応パターン | 戦略例 |
|---|---|---|---|
| 上昇トレンドでの押し目 | HVN で出来高滞留 | 長時間滞留 | 順張りロング |
| 高値圏で急上昇後 | LVN で出来高薄い | 短時間滞留 | 逆張りショート |
| 安値圏で反発開始 | POC 付近で出来高集中 | 滞留時間長め | ロングエントリー |
💡 つまり、 TPO で「時間の重み」 VPVR で「 出来高 の重み」 を確認して注目すべき価格帯をより高精度で特定できます。
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