「インジケーター」「ストラテジー」「スクリーナー」の違い
TradingView には「 インジケーター 」「ストラテジー」「スクリーナー」という機能がありますが、初めて触る人にはどれをどう使えばいいか分からないことが多いです。
特にインジとストラテジーは見た目が似ているため混同されやすく、スクリーナーの役割はさらに分かりにくい…。
本記事では、3つの機能の目的・できること・使い分け方を整理して、初心者でも TradingView を効率的に活用できるように解説します。
👥 この記事は誰向け？
- TradingViewを始めたばかりの初心者
- 「インジ」「ストラテジー」「スクリーナー」の違いがよくわからない人
- 効率よく銘柄分析やバックテストを行いたい人
📖 この記事でわかること
- インジケーター、ストラテジー、スクリーナーの役割と違い
- それぞれの使いどころと活用方法
- 初心者でも迷わずTradingViewを使いこなすための手順
インジケーターとは：「見る」ためのツール
- 役割：チャート上に視覚的な情報を表示し、分析や判断を助ける
- できること：トレンドの把握、過熱感の確認、売買の目安
- できないこと：売買の自動検証やシグナルの自動生成
代表例
- RSI：買われすぎ・売られすぎを確認
- MACD：トレンドの勢いを把握
- ボリンジャーバンド：価格の変動幅を視覚化
💡 裁量トレーダー向けで、 チャート を見ながら判断する際の「目印」となるツールです。
ストラテジーとは：「試す」ためのツール
- 役割：売買ルールを設定して、バックテストで検証する
- できること：
- 過去データに基づく勝率、PF、ドローダウンの算出
- 自動売買ルールの検証
- できないこと：リアルタイムでの銘柄検索やスクリーナー的抽出
代表例
- strategy.entry() / strategy.exit() を使った売買ルールのシミュレーション
- MACDのゴールデンクロスでエントリーするシステムの検証
💡 システムトレーダー向けで、「見る」だけでなく実際に売買ルールの優位性を確認できるツールです。
スクリーナーとは：「探す」ためのツール
- 役割：条件に合う銘柄を自動で抽出する
- できること：
- テクニカル指標やファンダメンタル条件に基づく銘柄の抽出
- 条件に合う銘柄リストの作成
- できないこと：チャート上に直接シグナルを表示したり、売買ルールを検証したりすること
代表例
- RSIが30以下の銘柄を抽出
- 出来高が増加している銘柄リストを作成
💡 スイング ・ デイトレ 問わず活用でき、分析や検証の「前段階」として便利です。
3つの機能の比較
種類 | 主な目的 | 代表的な使い方 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
インジケーター | 相場の状況を“見る” | RSI で過熱確認 | 裁量トレーダー |
ストラテジー | 売買ルールを“試す” | MACD の交差で検証 | システムトレーダー |
スクリーナー | 条件に合う銘柄を“探す” | RSI 30以下の銘柄を抽出 | 銘柄選定派 |
Pine Scriptで自由にカスタマイズ
- TradingViewでは、インジケーターやストラテジー、スクリーナーの多くが標準機能として用意されています。
- しかし「もっと自分好みに変えたい」「標準機能では表現できないルールを試したい」と思ったら Pine Script が活躍します。
- Pine ScriptはTradingView専用のスクリプト言語で、コードを書くだけでインジやストラテジーの挙動を自由にカスタマイズ可能です。
できること
- 標準インジケーターの条件を自分好みに変更
- 例：RSIの期間や閾値を自由に設定
- 独自のストラテジーを作成してバックテスト
- 例：MACDとボリンジャーバンドを組み合わせた複合ルール
- スクリーナー条件を自動化
- 例：複数条件を満たす銘柄を一括抽出
ポイント
- 標準機能だけではできない「オリジナル指標」や「売買ルール」の作成が可能
- プログラミング初心者でも、サンプルコードを参考に順を追って理解できる
- 作ったインジやストラテジーは、チャート上でリアルタイムに確認・修正可能
💡 インジ、ストラテジー、スクリーナーは標準機能で十分使えるが、
Pine Script を使えオリジナルの「 インジケーター 」「ストラテジー」「スクリーナー」を作れます。
どれを使うべき？おすすめのステップ
- まずインジで理解する
RSI や MACD を使って相場の状況を把握する
- 次にストラテジーで検証する
自分のルールを バックテスト して、優位性を確認
- 最後にスクリーナーで活かす
条件に合う銘柄を抽出し、実際の取引に応用
- Pine Scriptでカスタマイズ
さらに発展した条件を独自で作成可能。
✅️「見る→試す→探す」の順に使うことで、 TradingView の機能を効率的に活用できます。
まとめ
- インジケーターは“見る”ツール
- ストラテジーは“試す”ツール
- スクリーナーは“探す”ツール
この3つの役割を理解すれば、 TradingView をより正しく、効率的に活用できます。
関連コンテンツ（学習・活用リンク）
- 自動売買の始め方
TradingView と Pine Script を使った 自動売買 の基本手順をわかりやすく解説
- バックテストで戦略を検証
過去の値動きで自分の売買ルールを試す方法と注意点
- ストラテジー作成ガイド
オリジナルの売買ルールを Pine Script で作成し、 チャート 上で確認する手順
のご案内