公開日時:2025-06-06

カスタムインジケーターが簡単に作れる!Pine Script × TradingView入門

Pine Scriptとは?カスタムインジケーターをTradingViewで簡単実装!

インジケーター を自分で作れたらな…」と思ったことはありませんか?
TradingViewには、自分だけの インジケーター や売買シグナルを作るための専用言語「 Pine Script (パインスクリプト)」が用意されています。

他のプログラミング言語に比べてとてもシンプルで、数行のコードで チャート 上に 移動平均線 を描いたり、条件付きでアラートを出したりといったことが可能です。

Pine Script を使うには、まずTradingViewのアカウント登録が必要です。

無料プランでも十分試せますが、スクリプト保存数やアラート数に制限があるため、継続的に使うならProプラン以上がおすすめです。

【無料で始める】TradingView公式サイトはこちら

【最初の一歩】Pineエディタの使い方と超シンプルコード

TradingView チャート 画面下にある「Pineエディタ」タブをクリックすると、スクリプトを書く画面が表示されます。

「新規作成」> 「インジケータ」してエディタを開いたら
以下のコードをコピー&ペーストして、「 チャート に追加」してみましょう。

// 終値を表示するインジケーターのサンプルコード
//@version=6
indicator("終値を表示", overlay=true)
plot(close, title="Close Price", color=color.blue, linewidth=2, style=plot.style_line)

これだけで「終値」をラインとして表示する インジケーター が完成します。たった3行です!

【たった1行】移動平均線をPine Scriptで表示する方法

次に「 移動平均線 」を表示してみましょう。

// 移動平均線を表示するインジケーターのサンプルコード
//@version=6
indicator("終値を表示", overlay=true)
plot(ta.sma(close, 20), color=color.orange)

これだけで**20期間の単純移動平均(SMA)**が表示されます。

移動平均は本来、過去N日の終値を合計して平均を出すという計算式が必要ですが、 Pine Script ではta.smaという関数で一発で表示可能。非常に便利です。

複数の 移動平均線 を表示したい場合は、ta.ema(指数平滑移動平均)やta.wma(加重移動平均)なども使えます。

【初心者必見】Pine Scriptの基本文法・構文をサクッと解説

Pine Script には独自のルール(構文)がありますが、覚えることは意外と少なめです。

基本の構文例

構文

説明

indicator()

インジケーター の設定(タイトルなど)

plot()

線を描画

if 条件

条件分岐

strategy.entry()

エントリー の命令(戦略モードで使用)

よく使う関数

  • close, open, high, low … ローソク足の各価格
  • ta.sma, ta.ema, ta.rsi … テクニカル指標
  • plotshape, plotchar … マークの描画
  • alertcondition() … アラート条件の登録

まずは「写経」感覚で書いてみて、少しずつ変更するのが一番の近道です。

【Q&A】Pine Scriptのよくある質問&つまずきポイントを解決!

Q. スクリプトがエラーになります

→ バージョン指定(@version=6)が抜けていないか確認しましょう。

その他サイトから拾ったコードの場合にversion違いがない確認しましょう。
(@version=6を指定しているのにコードは@version=5等)

Q. 自動売買 ってできるの?

Pine Script 単体では 自動売買 はできませんが、シグナルを外部に送ることで 自動売買 につなげることは可能です。

たとえば、kabuステーション × kabu APIを使えば、自作 インジケーター の条件をもとに国内株の 自動売買 を構築できます。

自動売買 の始め方は下記を参考にしてみてください

公開日時:2025-05-30 / 更新日時:2025-06-04 株の自動売買を始めるなら? 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム)APIを徹底解説 「寝てる間に株が勝手に儲かってたらいいのにな〜」そんな妄想、

まとめ|まずはコードを1行書いて、表示させてみよう!

最初は「英語っぽくてムズカシイ」と感じるかもしれませんが、書くうちに慣れてきます。
Pine Scriptの魅力は「書いたらすぐ結果が出る」点にあります。まずは真似して1行書いてみましょう。

筆者も最初は「plotって何?」という状態でした。でも、とにかく写して試すことで、自然と理解が進みました。

とにかく動かしてナンボ。 TradingView という“遊べる環境”をうまく活用して、楽しみながらステップアップしていきましょう!

※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。紹介内容は実体験・調査に基づき、正確さを心がけています。

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