公開日時:2025-06-02 更新日時: 2025-06-03

TradingViewで簡単バックテスト!プリセット戦略とPine Script入門ガイド

バックテストの重要性とは?勝てる戦略かを見極める第一歩

  • インジケーターは表示できても、**実際に儲かったの?負けたの?**までは分からない…
  • 「バックテスト」できたら、過去チャートで戦略の効果を確認できます
  • でも「プログラミング」と聞くとちょっと身構えますよね?

安心してください。TradingViewには最初から使える バックテスト 用のプリセット戦略が用意されています。

なお、「そもそも バックテスト って何?」という方は、こちらの記事も参考になります。

公開日時:2025-05-19 / 更新日時:2025-05-31 バックテストとは?売買を始める前に必ずやっておきたい検証ステップ トレードに取り組むうえで、**バックテスト(過去検証)**は

【超便利】TradingViewのプリセット戦略を使えばすぐ試せる!

TradingView には、あらかじめ組み込まれたバックテスト可能な売買戦略がいくつかあります。

使い方はとっても簡単:

  • チャート上部の「インジケーター」ボタンをクリック
  • 検索欄に「Strategy」と入力
  • 「Built-ins(組み込み)」の中にあるストラテジーを選択(例:MACD Strategy, Moving Average Cross Strategy など)

すると──

  • 自動で売買シグナルが表示される
  • チャート下部に「ストラテジーテスター」が現れ、損益や勝率が一目瞭然!

📊 たとえば「 MACD Strategy」なら:

MACD がゴールデンクロスで買い、デッドクロスで売るというシンプルなルールでシミュレーションしてくれます。

まずはテンプレで感触チェック!筆者の使い方も紹介

私自身、最初は TradingView の**組み込みストラテジー(プリセット)**を使って、
「このアイデア、過去で機能してたのかな?」とざっくり確認しています。

たとえば:

  • 「MACD Strategy」でエントリータイミングを見たり
  • 「Moving Average Cross Strategy」でゴールデンクロス戦略のざっくり損益をチェックしたり

表示された損益カーブや 勝率 が良さそうなら、そこからさらに深掘り検証します。

実際には「 出来高 を条件に加えてフィルターしたらもっと安定した」といったケースも多く、
最初に TradingView 上で感触をつかむ → ローカル環境で詳細検証、という流れが今のスタイルです。

TradingView の無料プランでも バックテスト は可能です!
有料プランなら過去データの期間や機能がさらに充実します。

TradingViewのプランをチェックする(公式)

※もちろん、 TradingView 上でも 出来高 や時間帯などの条件を加えたストラテジーは実装可能です。ローカルに移らなくても、ある程度まではその場で検証できます。

TradingViewで戦略を追加する手順【初心者OK】

TradingView では、 インジケーター のようにプリセット戦略を チャート に追加するだけでOK:

  • チャート上部の「インジケーター」をクリック
  • 「Strategy」と検索
  • 組み込みリストから選択(例:MACD StrategyPivot Reversal Strategyなど)

すると──

  • チャートに売買シグナルが表示され
  • チャート下に「ストラテジーテスター」が現れて、損益や勝率を確認できます!

戦略をカスタムしたくなったら?Pine Scriptの出番!

プリセットはあくまで「例」です。

「もっと条件を変えたい」「自分のルールで検証したい」…そんなときに登場するのが、** Pine Script (パインスクリプト)**です。

【Pine Script入門】自作ルールでバックテストする方法

Pine Script は、 TradingView 専用の軽量スクリプト言語。
「戦略の条件を自分で書いて、自分だけの バックテスト 」ができます。

たとえば:

//@version=5
strategy("移動平均クロス戦略", overlay=true)

shortMA = ta.sma(close, 10)
longMA = ta.sma(close, 30)

if ta.crossover(shortMA, longMA)
    strategy.entry("Buy", strategy.long)
if ta.crossunder(shortMA, longMA)
    strategy.entry("Sell", strategy.short)

これで、「短期移動平均が長期を上抜いたら買い、下抜いたら売り」という戦略を バックテスト できます。

勝率や損益を見える化!ストラテジーテスターの使い方

カスタムでもプリセットでも、結果は同じように「ストラテジーテスター」から確認できます:

  • 総損益、勝率、最大ドローダウン
  • 1トレードごとのエントリー/エグジットと損益
  • パフォーマンスグラフも自動生成

TradingViewでできる!テンプレ活用から本格カスタム戦略まで

ステップ

内容

Step 1

TradingView のプリセット戦略でざっくり損益チェック

Step 2

勝率 やカーブが良さそうなら deeper dive

Step 3

Pine Script でフィルターやロジックをアレンジ

TradingViewを本格活用するなら

TradingView 有料プランなら、 バックテスト 可能な過去データの期間が拡張され、アラート機能や複数 チャート 表示なども利用可能に。

TradingViewのプランをチェックする(公式)

※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。紹介内容は実体験・調査に基づき、正確さを心がけています。

あわせて読みたい

  • バックテスト

    バックテストとは、過去の市場データを使って、トレード戦略の有効性を検証する手法で、勝率やリスクを事前に数値化できます。

    バックテストとは?売買を始める前に必ずやっておきたい検証ステップ

  • TradingView

    TradingView(トレーディングビュー)は、世界中の投資家・トレーダーが利用する高機能なチャート分析ツール & ソーシャルトレーディングプラットフォームです。 ブラウザベースなので、インストール不要でPC・スマホどちらからでもアクセス可能です。

    TradingViewの公式サイトはこちら

  • MACD

    2本の移動平均線の差から作られるトレンド系指標。売買のタイミングやトレンド転換を視覚的にとらえるのに使われる

  • 勝率

    勝率(しょうりつ) 全トレードのうち、利益が出た回数の割合を%で示す指標。戦略のパフォーマンスを測る基本要素の一つ。

  • 出来高

    ある銘柄が一定期間内に売買された株数のこと。取引の活発さを示す指標で、出来高が多いと市場の注目度が高いとされる。価格変動の勢いを測る際にも参考にされる

  • インジケーター

    「インジケーター(Indicator)」とは、**チャート上に表示できる数値や線などの“テクニカル指標”**のこと。 過去の価格や出来高をもとに計算され、相場のトレンドや勢い、買われすぎ・売られすぎなどを視覚的に示してくれます。

  • チャート

    株価や出来高などの値動きを視覚的に表示するグラフ。ローソク足・ライン・バーチャートなどがあり、テクニカル分析の基本となる

  • Pine Script

    TradingViewで独自のインジケーターや売買シグナルを作成できるプログラミング言語。シンプルな構文でテクニカル指標やアラート、バックテストのカスタマイズが可能