書いてるのに勝てない?「トレード日誌って意味あるの?」問題

トレードでよく言われるのが「記録をつけましょう」「日誌を書くことが上達への近道です」という話。
でも、正直こう思ったことありませんか?
「いや、書いても全然勝てるようにならないんだけど…?」
なにを隠そう、筆者もまさにそうでした。
感情や根拠を書き出す努力はしたものの、「じゃあ次どうすればいいのか」が見えず、結局そのノートは見返されることもなくなっていきました。
もちろん、日記が有効な人もいます。でも「それだけでは足りない」ケースもあるのです。
ありがちな“なんとなく日誌”が続かない理由

日記を書くときに、よくあるパターンがこちら:
- 負けた理由をなんとなく「メンタルが弱かった」と書いて終わる
- 「入るのが早すぎたかも」で済ませて次に進む
- なんとなく書いて、なんとなく反省して、同じ失敗を繰り返す
これ、記録の「目的」や「評価軸」がない状態なんです。
そしてその状態で続けても、自己満足にはなっても改善の材料にはならない。
トレード日誌が有効な人、そうでない人

まず大前提として、日誌は「頭の中のぐちゃぐちゃを整理するツール」として有効です。
たとえばこんな人には効果があります。
- 明らかに感情でポジションを取ってしまう傾向がある人
- 「ルールを守れていない」ことが問題だと自覚できている人
- そもそもまだトレードの軸(型)が固まっていない人
逆に、ある程度手法やルールを持ってトレードしている人にとっては、
「同じ反省を何度も繰り返している」「メンタルのせいにして終わる」といった壁にぶつかりやすくなります。
感覚に頼らない振り返り法「バックテスト」という選択肢

そこで登場するのが「
バックテスト
」という考え方。
過去のデータに対して、特定のルールを当てはめてどうなったか?を数値で検証する方法です。
たとえば、「こういう条件で エントリー して、こうなったときに利確・損切したらどうなるか?」を客観的なデータで確認することで、
ふわっとした「多分このやり方いい気がする」が「過去20回中16回勝ってるから再現性がある」に変わります。
たとえば、TradingViewを使ったバックテストという選択肢

バックテスト と聞くと「むずかしそう」と感じる方も多いかもしれませんが、最近は便利なツールが充実しています。
たとえば、TradingView はブラウザ上で使える チャート ツールで、以下のような特徴があります:
- 過去チャート上でルール通りに売買したらどうなるか?をすぐ確認できる
- 自作の戦略コード(Pine Script)で自動検証も可能
- 画面上で売買ポイントを表示できて視覚的に分かりやすい
自分の裁量判断が「再現性があるのか?」を視覚的に確かめられるので、「なんとなくうまくいった」「たまたま勝てた」のモヤモヤから抜け出せます。
無料プランでも十分試せるので、まだ触ったことがない方は一度チェックしてみると、振り返りの幅が一気に広がります。
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日記で限界を感じた人へ。数字で改善点が見えるという安心感

人間の記憶や感情は、とてもあいまいです。
トレード中は特に「勝ちたい」という気持ちや、「取り返したい」という焦りが判断を鈍らせます。
だからこそ、冷静なときにルールを作り、過去 チャート で実際に試してみる。
その上で「このやり方なら、あとは守るだけ」という状態を作ることが、裁量でも機械的でもない“ちょうどいい安心感”につながります。
裁量トレード派も、数字を味方にできる

もちろん、
バックテスト
だけが正義とは思っていません。
実際、裁量だけで勝っている人もいますし、そういった方々の鋭い直感や判断力は筆者もリスペクトしています。
でも、勝てずに迷っている段階では「自分の判断が本当に良かったのか?」を測る軸がないと、改善の方向も見えてきません。
そのときに**“定量的な目線”というもう一つの軸を持つこと**は、思考を深める大きな助けになります。
【結論】振り返りが曖昧な人こそ、数値の視点で「再現性ある勝ち方」を

「日誌を書いていれば勝てる」とも、「 バックテスト だけやれば勝てる」とも、筆者は思いません。
大事なのは「再現性ある勝ち方」を作れるかどうか。
そのために、自分に必要なのは“内面を整える”ことなのか、“外部のルールで縛る”ことなのか、を見極めることです。
そして「何を振り返ればいいか分からない」という人日誌書くことに限界を感じたら、一度数字に頼ってみるのも手かと思います。
TradingView のようなツールを使えば、それは意外と手軽にできます。
バックテスト に関しては下記の記事でも解説してます。
公開日時:2025-05-19
/ 更新日時:2025-05-31
バックテストとは?売買を始める前に必ずやっておきたい検証ステップ
トレードに取り組むうえで、**バックテスト(過去検証)**は