kabu
API
は、
三菱UFJ eスマート証券
が提供する公式の
自動売買
APIです。
「
kabuステーション
」というツールを経由して、PythonやNode.jsといった任意のプログラム言語から株の売買指示を直接出せる環境が整います。
この記事では、これから株の 自動売買 を始めたい方に向けて、
- 必要な環境
- セットアップ手順
- 注意点やよくある誤解
などを、実際の運用を見据えた視点で丁寧に解説します。
株の自動売買に必要な環境とは?|ツール・口座・言語までチェックリストで確認

株の 自動売買 を始めるには、以下のような構成が必要になります。
必要なもの | 補足 |
---|---|
証券口座 | 三菱UFJ eスマート証券 (旧auカブコム証券) |
kabuステーション | Windows専用のトレーディングツール |
kabu API | REST ベースの売買用 API (無料) |
プログラム実行環境 | Windows PCまたは 仮想環境 (Macは Parallels など) |
自作プログラム | PythonやNode.jsなど、HTTPリクエストを送れる任意のプログラミング言語で構築可能 |
証券口座をまだお持ちでない方へ:
👉 kabu API を使うには、 三菱UFJ eスマート証券 の口座開設が必要です。
Macの方はこちら: Parallels で仮想Windows環境を構築する方法はこちら
kabuステーションとAPIの関係は?|自動売買の仕組みをわかりやすく解説

kabu API は、kabuステーションを通じて注文を送るしくみになっています。
以下のような関係です。
- [ あなたのプログラム ]
- ↓ HTTPリクエスト
- [ kabuステーション ]
- ↓ 内部連携
- [ eスマート証券の取引システム ]
このため、kabuステーションが常に起動&ログイン状態であることが前提となります。
自動売買スタートの準備手順|kabu APIとkabuステーションの初期設定ガイド

1. kabuステーションの導入
※ kabuステーション のダウンロードには、 三菱UFJ eスマート証券 の口座開設が必要です。
eスマート証券 の下記ページからダウンロード可能です。
https://download.r20.kabu.co.jp/kabustation/
📌 MacユーザーでParallels未導入の方へ
MacでWindowsアプリを使うには「 Parallels Desktop」が便利です。
2. kabuステーション APIの利用設定とAPIシステム設定
- マイページからAPI利用を有効化
- kabuステーションのAPIシステム設定
https://kabucom.github.io/kabusapi/ptal/howto.html
※申請は無料・審査不要で即時反映されます。
3.ローカル環境準備は完了!
kabuステーション と API の接続確認には、筆者はjavascriptで書いたシンプルなスクリプトを使う方法をおすすめしています。
以下の記事では、WindowsでNode.jsを使った認証処理の具体例をステップ付きで解説しています。
自動売買の落とし穴?|kabuステーション運用で注意すべきポイント

kabuステーション では以下のようなタイミングでセッションが切断されます:
- 毎営業日の早朝(AM4:00〜6:00)にセッション強制切断
- ネットワーク断・PCスリープなど
⏰ 重要:自動で再接続されることはありません!
再ログインには手動操作 or スクリプトによる再起動が必要です。
📌 自動再ログインを行いたい場合は、「タスクスケジューラ+ログインバッチ」などの組み合わせで対応可能です。
自作の株自動売買はここからが本番|環境構築後に待っている“リアル”

ここまでのステップで、株の 自動売買 を始めるための土台は整います。
ただし、本当に大変なのはここから——
- 売買戦略ロジックの設計
- 実売買との乖離を防ぐテスト
- 安定運用のための監視と改善
……といった「構築と運用の試行錯誤」です。
🌱 それでも、自分の頭で考えたロジックでマーケットに挑むのは非常に刺激的。
まずは小額で始めて徐々に精度を高めていくのがおすすめです。