公開日時:2025-05-31 更新日時: 2025-06-01

【徹底比較】TradingViewと証券会社のチャートツールの違い|向いてる人・向かない人は?

筆者自身、 TradingView を使い始めた当初は「証券会社のツールと何が違うの?」と疑問に思ったものです。この記事では、自身の経験を踏まえて、両者の特徴・強み・使い分け方についてわかりやすく解説します。

TradingViewと証券会社のチャートツールは何が違う?特徴をざっくり解説!

まず結論から言うと、

  • リアルタイム性・発注環境に優れているのは証券会社ツール
  • チャート分析・検証機能に特化しているのはTradingView

という棲み分けが明確です。

そもそも TradingView って何?という方はこちら

公開日時:2025-05-31 / 更新日時:2025-05-31 無料で高機能!TradingViewの使い方・特徴をわかりやすく紹介【初心者必見】 チャート分析?テクニカル分析?ちょっと難しそう…?そんなあな

【比較表】 TradingView vs 証券会社のチャートツール |機能・対応銘柄・使いやすさの違い

項目

証券会社ツール(例:SBI、楽天など)

TradingView

使いやすさ

操作感がツールごとに異なる

UIが統一され直感的

対応商品

日本株、投信、FXなど

日本株、米国株、仮想通貨、先物など

インジケーター の種類

基本的なもの(MA, RSI など)

100種類以上+自作・共有インジ

チャート の美しさ・視認性

古めかしいデザインも多い

高解像度・カスタマイズ性が高い

マルチ チャート

1銘柄のみ(複数は別画面)

1画面で最大8分割(Pro以上)

アラート機能

非対応 or 限定的

条件付きアラート、スマホ通知対応

カスタマイズ性

限定的(色や ローソク足 程度)

柔軟に設定可、レイアウト保存も可

スマホアプリ連携

使いづらい or 非対応

PCと完全同期、スマホでも快適

Pine Script 対応

対応なし

独自インジ・戦略が組める

動作の軽さ・速度

ツールにより重いことも

ブラウザで軽快に動作(クラウド処理)

板情報・歩値

見られる(リアルタイム)

基本非対応(板・歩値なし)

日本株リアルタイム性

あり(口座連携)

遅延あり(約20分)※

発注機能

あり

原則不可※(一部連携あり)

料金

無料(口座開設が必要)

無料プランあり、有料は月1,500円~

TradingView で日本株をリアルタイム表示するには、月額数ドルのデータ契約が必要です。

TradingViewが向いているのはこんな人!おすすめユーザーの特徴

  • 複数銘柄を同時に分析したい人
  • 米国株や仮想通貨も視野に入れている人
  • 自作インジや売買戦略を検証したい人
  • スマホ・タブレットでも高機能なチャートを使いたい人

そんな方には TradingView の無料プランから試すのがおすすめです。

TradingViewを無料で試してみる

TradingViewが向いていない人・足りない機能とは?デメリットも正直に解説

  • 板情報や歩値を見たい人
  • 日本株を完全リアルタイムで見たい人(別料金)
  • チャートから直接発注したい人

とくに板情報や 歩み値 を利用した高速 スキャルピング のような短期売買スタイルがメインの方には、証券会社ツールで完結できるので TradingView は不要かもしれません。

TradingViewはバックテスト機能が強み!過去検証のメリットとは?

TradingView には「ストラテジーテスター」があり、
Pine Scriptを使えば以下のような検証( バックテスト )が可能です:

バックテストって何?という方はこちら

公開日時:2025-05-19 / 更新日時:2025-06-14 バックテストとは?売買を始める前に必ずやっておきたい検証ステップ トレードに取り組むうえで、**バックテスト(過去検証)**は

  • 条件に基づいた自動売買の再現
  • 損益や勝率をグラフで表示
  • 各トレードの履歴・詳細を確認可能

証券会社ツールにはこういった高度なテスト・検証機能はほぼなく、戦略立案において大きな武器になります。

【筆者の使い方と補足】TradingViewでの分析〜自動売買までの活用例

筆者の場合、 TradingView で簡易的にバックテスト
優位性のありそうな銘柄を長期間の分足 チャート で取得し、ローカルに書き出して自作システムでさらに細かい バックテスト しています。

検証で優位性があると判断した戦略は、kabu API を使った自動売買で実運用しています。

TradingView 単体でも、同様の検証は「ストラテジーテスター」機能で可能です。
プログラミングに詳しくない方でも、既存の戦略を読み込むだけで過去検証ができます。

まとめ:分析はTradingView、発注は証券会社ツールの併用が実用的!

TradingView は、

  • テクニカル重視のトレーダー
  • 複数市場を分析したい人
  • 自作戦略を検証・改善したい人

にぴったりの分析ツールです。

一方、証券会社のツールは、

  • 板・歩値を見たい
  • リアルタイム性が最重要
  • すぐに発注したい

というニーズに最適です。

それぞれに強みと役割があるため、「分析は TradingView ・発注は証券会社ツール」という形で併用するのが現実的で効率的な運用方法です。

TradingView は無料プランでも高機能な チャート を体験できます。

「まずは使ってみたい」という方は、下記リンクから公式サイトにアクセスしてみてください。

👉 TradingView公式サイトはこちら

※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。紹介内容は実体験・調査に基づき、正確さを心がけています。

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  • TradingView

    TradingView(トレーディングビュー)は、世界中の投資家・トレーダーが利用する高機能なチャート分析ツール & ソーシャルトレーディングプラットフォームです。 ブラウザベースなので、インストール不要でPC・スマホどちらからでもアクセス可能です。

    TradingViewの公式サイトはこちら

  • インジケーター

    「インジケーター(Indicator)」とは、**チャート上に表示できる数値や線などの“テクニカル指標”**のこと。 過去の価格や出来高をもとに計算され、相場のトレンドや勢い、買われすぎ・売られすぎなどを視覚的に示してくれます。

  • RSI

    買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標。一般に70以上で買われすぎ、30以下で売られすぎとされる

  • チャート

    株価や出来高などの値動きを視覚的に表示するグラフ。ローソク足・ライン・バーチャートなどがあり、テクニカル分析の基本となる

  • ローソク足

    ローソク足は、チャート上に表示される価格の動きをひと目で把握できる“棒グラフ”のような表示形式です。 日本発祥の分析手法で、世界中のトレーダーが使っている超基本かつ強力なツールでもあります。 始値・高値・安値・終値(OHLC)の4つを1本の足で示すチャート形式。相場の流れや売買の力関係、投資家心理の読み取りに使われます。

  • Pine Script

    TradingViewで独自のインジケーターや売買シグナルを作成できるプログラミング言語。シンプルな構文でテクニカル指標やアラート、バックテストのカスタマイズが可能

  • スキャルピング

    スキャルピングとは、数秒から数分程度のごく短い時間で売買を繰り返し、小さな値幅の利益を狙うトレード手法です。1日に何度も取引を行い、小さな利益を積み重ねていくのが特徴です。

  • 歩み値

    歩み値(あゆみね) 実際に約定した価格・数量・時間を時系列で記録したデータ。株式や先物市場で売買の事実を示す最も信頼性の高い情報。

  • バックテスト

    バックテストとは、過去の市場データを使って、トレード戦略の有効性を検証する手法で、勝率やリスクを事前に数値化できます。

    バックテストとは?売買を始める前に必ずやっておきたい検証ステップ

  • API

    API(エーピーアイ) アプリ同士が機能やデータをやり取りする仕組み。自動売買では証券会社のAPIを使い、株価の取得や注文をプログラムで実行できる。

    【初心者向け】日本株の自動売買とは?メリット・始め方・注意点まで完全ガイド!