🪜 スイングトレードの特徴とは?

スイング トレードは、数日から数週間ポジションを保有し、短期トレンドの値幅を狙うトレードスタイルです。
デイトレ ードのように1日で完結させるわけでもなく、長期投資のように年単位で保有するわけでもない、時間軸としては中間に位置します。
売買回数は比較的少なく、条件が揃った場面だけを狙うのが特徴です。
その分、
1回のトレードで狙う値幅は大きくなりやすい
という側面があります。
「 デイトレ ードは難しそうだから、まずは スイング で」と考える人は一定数います。
確かに スイング トレードは、瞬間的な判断を求められる場面が少なく、損失が出にくいように見えるかもしれません。しかし、「 スイング トレード=簡単」というわけでは決してありません。
👥 この記事は誰向け?
- スイングトレードに興味はあるが、実際の難しさがよく分からない人
- デイトレードとの違いを整理して理解したい人
- ファンダメンタルズを軸にトレードを考えている人
📖 この記事でわかること
- スイングトレードの基本的な特徴
- デイトレードとの違い
- スイングで起こりやすい失敗パターン
- ファンダや事業目標を見るときの注意点
⚖️ デイトレードとの違い

スイング トレードと デイトレ ードの大きな違いは、ポジションを日をまたいで保有するかどうかです。
デイトレ ードでは、その日のうちにポジションを閉じるため、相場を見ていない時間帯の影響は限定的です。
一方、スイングトレードは日をまたぐ
- 決算発表
- 経済指標
- 要人発言
- 海外市場の動向
といった、
相場を見ていない時間帯の変化も受け入れる
必要があります。
これはリスクである一方、トレンドに乗れた場合には大きな値幅につながる要素でもあります。
✅️ 常にチャートに張り付く必要性は低い
スイング トレードは、数日から数週間の値動きを狙うため、 デイトレ ードのように常に チャート を監視し続ける必要はありません。
ただしこれは、「何も考えずに放置していい」という意味ではなく、
- 事前にシナリオを立てる
- 損切りラインを決める
- イベント前後の影響を想定する
といった準備があってこそ成り立つ特徴です。
特に証券口座で、 逆指値 による 損切り や、 エントリー と同時に決済条件を設定できるOCOやIFDといった注文方法が用意されている場合、
事前に分析を行い、 エントリー と イグジット の条件を設計しておくことで、常に チャート に張り付く必要はありません。
💡 取引コストの影響を受けにくいという側面
デイトレ ードと スイング トレードでは、狙う値幅や取引回数に大きな違いがあります。
スイング トレードは取引回数が比較的少ないため、 デイトレ ードに比べると、
取引コストや スリッページ の影響を受けにくい
という側面があります。
一方、 デイトレ ードでは、取引コストや数ティックの スリッページ が結果に直結する場面も少なくありません。
🎯 一撃の大きさとリスク管理

スイング トレードは、良くも悪くも結果が大きくなりやすい手法です。
小さな利益と損失を積み重ねる デイトレ ードに比べ、一度の判断が結果を大きく左右します。
だからこそ、
- 1回のトレードで許容する損失
- ポジションサイズ
- 想定外の動きが出た場合の対応
これらを事前に決めることが欠かせません。
📌 戦略設計のほつれに気づきにくい

デイトレ ードは時間軸が短いため、試行回数が多くなります。
そのため、
- 「どこが悪かったのか」
- 「何がうまくいかなかったのか」
といった失敗に比較的気づきやすい傾向があります。
一方で スイング トレードは、トレード回数が少なくなりがちです。
その結果、
- たまたま勝ったのか
- 根拠があって勝てたのか
この違いに気づきにくくなることがあります。
事前に戦略を設計できる人であれば問題ありませんが、特に初心者で
「設計ってどうやるの?」
と感じている段階では、回数が少ないこと自体が不利に働く可能性があります。
あくまで試行回数の違いによるものですが、 デイトレ ードで年間プラスを維持する難しさと、 スイング トレードで年間プラスを維持する難しさは、求められる性質が大きく異なります。
✅ たまたま1年勝ち続けたことで、根拠のない自信を持ってしまうケースも少なくありません。
⚠️スイングトレードでやりがちな失敗

✅️ 筆者の経験談です。
よくある失敗① 好決算でも下がる
スイング でよくあるのが、「材料は良いのに下がる」パターンです。
- 好決算を確認してエントリー
- 大幅下落
- 「決算が良かったから戻るはず」と判断
- 損切りできず含み損
- 最終的に強制決済
決算が良いことと、株価が上がるかどうかは別問題。
特に決算前に期待が織り込まれている場合、発表後に売られることは珍しくありません。
よくある失敗② ファンダが良いのに動かない
- ファンダ指標が良好
- 中長期的には上がるはずと判断
- 株価は横ばいが続く
株価は、事業成績が良いだけでは必ずしも動きません。
市場参加者の注目が集まらなければ、売買が活発にならず、結果として株価は動かないことも多いです。
✅️ スイング では、「いつか評価されるだろう」という前提だけで
持ち続けると、時間と機会を失うことがあります。
よくある失敗③ 魅力的な事業目標を信じすぎる
事業目標や成長ストーリーは、一見すると非常に魅力的に見えます。
しかし、
- 実行プロセスが曖昧
- 具体的な進捗が見えない
- 過去の目標達成率が低い
こうしたケースでは、机上の空論に近い内容になっていることもあります。
💡 市場が評価するのは、目標そのものではなく、実行力と進捗です。
🔍 スイングで意識したい視点

- なぜ「今」動く可能性があるのか
- 注目度や出来高に変化はあるか
- 下がった場合、どこで判断を見直すか
ファンダを見るにしても、「将来性があるか」だけでなく、今の市場評価を意識することが重要です。
ファンダメンタルズで銘柄を選び、 テクニカル分析 でベストな エントリー ポイントと 損切り の ライン を見極めるのが、 スイング トレードの基本戦略です。
👤 スイングトレードが向いている人

- 逐一相場を確認できない人
- ファンダメンタルズ分析が得意、または苦にならない人
- 瞬間的な結果を求めず、流れを重視できる人
📝 まとめ

スイング トレードは、日をまたぐ変動を受け入れる代わりに、大きな値幅を狙うトレードスタイルです。
時間の自由度は高い一方、一度の判断ミスが結果に大きく影響します。
✅️ チャート 分析やリスク管理の考え方自体は、 デイトレ ードでも スイング トレードでも基本は同じです。(扱う値幅や時間軸は異なります)
あくまで傾向の話にはなりますが、
デイトレ ードは、 出来高 やボラティリティで銘柄を選定し チャート を軸に売買判断を行う場面が多くなります。
一方、 スイング トレードでは、ファンダメンタルズをもとに銘柄を選び、 チャート で エントリー と イグジット を決めた上で、時間を味方につけて値動きを待つスタイルになります。