公開日時:2025-12-08 更新日時: 2025-12-11

初心者向け!空売りの仕組みとリスク管理・安全な始め方をわかりやすく解説

空売りは危険?正しく理解して効率的なトレードを!

株取引を始めたばかりの方は、

「空売りって株価が下がっても利益を出せるの?でも青天井で損失が出るのは怖い…」
逆日歩 ?踏み上げ?意味がわからない…」

と不安を感じることが多いと思います。

実際、初心者の方が空売りを行う際は独特のリスクがあるため、基礎を理解せずに取引すると損失につながることがあります。

まず結論

現代の日本株では、空売りの仕組みを理解し基本ルールを守れば、初心者でもリスクを抑えて安全に始めることができます。

本記事では、空売りの基本からリスク管理、初心者向けの安全な取引方法までを丁寧に解説します。

👥 この記事は誰向け?

  • 株取引を始めたばかりで空売りの仕組みを知りたい方
  • デイトレや短期売買を検討している方
  • 逆日歩や踏み上げなど、空売り特有のリスクを理解したい方
  • 安全な空売りの始め方を知りたい初心者

📖 この記事でわかること

  • 空売り(ショート)の基本的な仕組み
  • 空売りのメリットと注意点
  • 空売り特有のリスク(青天井損失・逆日歩・踏み上げなど)
  • 初心者でも安全に始めるためのポイント
  • 小ロット・逆指値・デイトレなど、安全な取引ルール

👥 空売りとは?株を持たずに売る取引の基本

空売りは、株を持たない状態で先に売り、後から買い戻すことで利益を狙う方法です。

シンプルな流れ:

  • 証券会社から株を借りる
  • 借りた株を 1,000円で100株 売る

     → この時点で 100,000円 が手元に入る

  • 株価が 950円 に下がったので買い戻す

     → 100株 × 950円 = 95,000円 で買い戻し

  • 差額の 5,000円 が利益になる

📌 補足:株価が上昇すると損失が膨らむため、特に初心者は 損切り ルールを必ず設定して取引することが安全です。

📈 空売りのメリット|下落相場でも利益を狙える

  • 下落相場でも利益を得られる
  • 売り・買い両方でトレード機会が増える
  • つなぎ売りとしても活用可能

💡 相場が弱い時(下降相場)でも収益機会を確保できるのは大きなメリットです。

🎁 補足: 初心者に身近な「つなぎ売り(優待クロス)」の活用例

空売りは 投機 だけでなく、株主優待を“ほぼノーリスク”で取得する手段としても活用されます。
これが「つなぎ売り(クロス取引)」です。

🧩 仕組み

  • 同じ銘柄を 現物買い+空売り 同時に持つ
  • 株価が上がっても下がっても損益が相殺される
  • 権利日は「持っている扱い」になるため、優待だけ取れる

初心者でもイメージしやすい空売りの使い道です。

⚠️ 空売りのデメリット・独特のリスクと対応策

空売りには以下のリスクがあります。

🧩 損失が青天井になりやすい(株価が上がるほど損する)

空売りは「売ってから買い戻す」仕組みなので、もし株価が上がってしまうと損失がどこまでも増えていきます。

  • 例:1,000円で空売り → 2,000円に急騰 → 1,000円の損失
  • 上限がないので“青天井”と呼ばれます。

「買いは家まで、売りは命まで」

ここで有名な格言として、少し怖い言葉もあります。

ただし、現代の株式取引では証券会社のリスク管理が強化されており、含み損が一定 ライン を超えると強制決済(ロスカット)が自動で働きます。

つまり、

💡「売り=命がなくなるほど危険」という時代ではなくなっているということです。

なので過度に怖がる必要はありません。とはいえ、 追証 (追加証拠金)のリスクは残るため、最低限のリスク管理は必要不可欠です。

✅ 対応策

  • 逆指値(損切りライン)を必ず入れる
  • イベント前(決算・材料発表前)に空売りしない
  • 急騰しやすい低流動性銘柄は避ける
  • ロットを小さくする(最初は100株固定)

🧩 逆日歩(ぎゃくひぶ):株を借りる“追加コスト”が発生することがある

空売りは証券会社から株を借りている状態なので、需要が集中すると「株の借り賃( 逆日歩 )」が発生する場合があります。

  • 人気銘柄や優待クロス時期は逆日歩が高額になることも。

 逆日歩は「読めない」ことが最大のリスク

金額は 当日まで確定しない ため、少額で済む日もあれば、優待前や人気株では 高額になることも あります。

✅ 対応策

  • “制度信用”ではなく一般信用(無期限・短期)を使う

    逆日歩 が原則かからない)

  • 優待前の銘柄を避ける
  • 日跨ぎせずにデイトレで完結する

🧩 踏み上げ(ショートスクイーズ):空売り勢の強制買い戻しで株価が急騰

空売りが多い銘柄で株価が上がり始めると、空売り勢が「ヤバい!」と買い戻しに殺到します。
その買い戻しがさらに株価を押し上げ、一気に急騰する現象が「 ショート スクイーズ(踏み上げ)」

 しかし、以下を徹底すれば“ほぼ防げます”

  • 日跨ぎをしない(急騰は持ち越し中に起きやすい)
  • 逆指値を必ず入れる(踏まれる前に自動で逃げられる)

✅ 対応策

  • 空売り比率・信用売残が多すぎる銘柄を避ける
  • 上昇トレンドの銘柄は基本触らない
  • 必ず逆指値を入れておく
  • 出来高が極端に少ない銘柄で空売りしない

🧩 株が借りられない場合がある(空売り不可になる)

空売りは“借りる株”の在庫が必要です。人気銘柄・優待前・イベント前などは在庫切れになり、

  • 「この銘柄は空売りできません」

    という状態になることがあります。

空売りしたいタイミングでできないケースもあるため注意。

✅ 対応策

  • 一般信用売り(在庫が多い銘柄)を使う
  • 事前に在庫チェックができる証券会社を使う
  • 在庫切れしやすいイベント前を避ける

📌 補足:ルールを守れば、これらの失敗はほぼ回避可能です。特に最初は「小 ロット 逆指値 +日跨ぎなし」の デイトレ で練習するのが安全です。

✅️ でもルールを守れば、これらの失敗はほぼ回避可能

最初のうちは…

  • 小ロット
  • 逆指値必須
  • 日跨ぎしない(デイトレ型)

💡 この3つを徹底すれば、大きく失敗する確率はグッと下がります。

🚨 空売り規制(価格規制)について|下落を加速させないためのルール

株価が一定以上下落すると、過度な売り圧力を防ぐために「空売り規制(価格規制)」が発動します。

🔍 どんなルール?

  • 前日終値から 10%以上下落 すると発動
  • 規制中は 直近の価格より安い価格での空売り注文(成行含む)が不可

    → “下値に押し込む空売り”ができなくなる仕組み

💡 初心者への影響

  • 成行売りが入りづらくなるだけで、通常の返済や指値注文は可能
  • デイトレでも遭遇することが多いので知っておくと安心

✅ まとめ|空売りを安全に始めるポイント

  • 空売りは株を借りて先に売る取引
  • 下落相場でも利益が狙える
  • 損失は理論上青天井だが、追証・強制決済で口座資金内に制限
  • 独特のリスク(逆日歩、踏み上げ)に注意
  • 初心者は小ロット+逆指値+日跨ぎなしで練習するのが安全

💡 ポイント:ルールを守れば、初心者でも安心して空売りを体験できます。

 空売りは、仕組みとルールを正しく理解すればリスクを抑えて使える強力な手法です。
下落相場にも対応できる武器として、ぜひ効率的なトレードに活かしてください。

トレードの始め方初心者ステップガイド

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